看護師が整形外科で働く場合、一般的に補助の業務が大半を占めます。整形外科では怪我や骨折などをした患者が検査を受けて、治療やリハビリテーションを目的として来院します。看護師は来院した患者に問診票を渡し、内容を確認して待合室で待機させる受付業務を担当することが多くなっています。患者からの不満を聞いてメモを取り、問診票と一緒に医師に渡して診療の補助をするのが重要な役割です。また、診察のときにはカルテの作成を補助するなど、医師の業務を全般的にサポートします。
整形外科ではレントゲン検査を実施することが多く、医師か放射線技師の指示に従って検査の補助をすることもよくあります。また、レントゲン検査以外にも機器を使用して検査をするケースはしばしばあり、医師の代わりに対応するのが一般的です。検査結果をまとめて医師に渡すところまでが、看護師の業務です。
一方、整形外科ではリハビリテーション科を兼ねていることが多く、看護師もリハビリテーションの補助をしています。医師の指導によって看護師が患者のリハビリテーションを行うというのがよくある形でしたが、理学療法士を配置しているクリニックも多くなりました。理学療法士は患者の状態に応じて的確なリハビリテーションをおこなえるプロなので、理学療法士がいる整形外科では理学療法士の指示に従って患者に対応するのが一般的です。患者にやり方を実演して見せたり、倒れないように身体を支えたりするのも仕事です。